硬貨と紙幣の価値は将来どう変わっていく？

硬貨と紙幣は現在の世界において最も基本的な通貨の形態として使われている存在です。ほぼ全ての国では硬貨・紙幣のいずれかは使われていますし、これがあるために物々交換のような原始的な取引によらずとも、売りに出される商品の価値に相当する金額を支払えば取り引きが出来るという社会が成り立っています。

ただこうした硬貨と紙幣の価値が将来どう変わるのかという疑問に対しては、その疑問の内容によっていくつかの答えが定時で切るでしょう。
ではこの疑問に対する答えとしては、どういったことが挙げられるのでしょうか。

時代が流れるほど高くなる

まずは古銭としての価値です。
古銭とは既に生産が終了されていた、過去に使用されていた硬貨や紙幣のことを指しています。

例えば日本であれば江戸時代に使われていた寛永通宝、明治時代に作られていた明治通宝札十円券、最近のものだと夏目漱石の千円札といったものがこれに該当するでしょう。

こうした古銭の価値は、基本的に生産が終了されてから時間が経つほど上がっていくのが基本です。2016年時点では夏目漱石の千円札には「現在も使用できて流通量も多い」ということで千円以上の値が付くことはありませんが、100年後になればもう少し高く買い取られる可能性が高くなります。

流通量によっても変わる

ただ実際には流通量の問題もあり、先に挙げたものであれば寛永通宝よりも新しいが流通量が極めて少なかった明治通宝札十円券の方が高く買い取られることが多いでしょう。

というのも寛永通宝という硬貨は使用されなくなるまでの間に19億枚以上が作られたとされており、現存する数も極めて多いのに対し、明治通宝札十円券はドイツで114万枚、国内で154万枚ほどの合計270万枚弱しか作られておらず、また紙であるために劣化が早いということで現存しているもの自体が少ないです。

もし未使用の明治通宝札十円券があったとすれば100万円ほどの値が付くことが多いですから、流通量によっても今後の価値は変わってくるでしょう。

「通貨」としての価値はどうなるのか

さて、では最後に少し話の方向性を変えて「通貨」としてはどうなるのかです。

現在では硬貨・紙幣のどちらにも該当しない新しい通貨形態である、電子マネーやキャッシュレス決済が登場して普及してきました。

最近だとコンビニや自動販売機での決済を電子マネーやキャッシュレス決済に任せているという人も多いでしょうが、これが今後さらに発展していけば、硬貨も紙幣も持たずに生活できる時代が訪れる可能性はありますね。